カーナビはもうオワコン? 「Google様」に聞けばオールOK時代? 生成AI×Google Mapがもたらす「移動革命」とその未来とは
AIスマホの進化が加速し、GoogleのGeminiがカーナビ業界に革新をもたらす。従来のカーナビを凌ぐ性能を誇り、AIが運転中の情報提供を劇的に変化させる可能性が高まっている。2025年にはカーナビの再発明が進む予感だ。
音声AI進化を支える内製処理

スマホに搭載されるチップセットは年々高性能化しており、AIの内製処理が可能になった。オンライン接続がない環境でも、一部のAI機能は問題なく動作する。
例えば、Geminiの音声アシスタント「Gemini Live」を使えば、そのパフォーマンスを体感できる。クラウドベースのAIは、どうしても音声会話時にタイムラグが発生する。しかし、デバイス上で情報処理が完結する内製型AIでは、応答がスムーズだ。音声アシスタントとの自然な会話が成立する。
これは、運転中でもストレスなく使える音声インターフェースを求めるドライバーにとって、非常に重要な進化といえる。最近のAIアシスタントは、「あのー」や「えーと」といったフィラー(つなぎ言葉)や、「こ、こ、この道へ……」のような吃音も自動的に認識・除去する機能を備える。
一方で、カーナビの進化はやや鈍い。現在でも音声操作に対応した機種は主流とはいいがたく、AI処理を内製化する高性能プロセッサーの導入も、スマホに比べて後れを取っている。