EVの整備士が全然足りない! 英国では7年後「2万5000人不足」の現実! 日本も他人事ではない? いったいなぜか

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EV市場は2023年に1.66%と成長を続ける一方で、整備士不足が深刻化。政府がEVバス導入支援に100億円を投じるなど、普及を後押しする動きとは裏腹に、整備体制の立ち遅れがEV普及の足かせとなる懸念が浮上している。英国の自動車産業協会は、2032年までに英国で2万5000人のEV整備士が不足すると予測。日本も例外ではなく、整備士育成の遅れが、脱炭素社会への移行を阻むリスクをはらんでいる。

世界の事例 整備士不足の深刻化

IMIのウェブサイト(画像:IMI)
IMIのウェブサイト(画像:IMI)

 世界的な状況はどうか。2023年9月、ロイターが報じたところによると、英国に拠点を置く自動車産業協会(IMI)は、2032年までにEV整備士が2万5000人不足すると予測している。

 同様に、米国では、労働統計局がEVの修理や充電器関連技術者を含め、2031年までに年間約8万人の技術者が必要になるとの予測を出している。さらに、オーストラリアでは2030年までに9000人のEV技術者(整備士)が不足するとされている(ビクトリア州自動車商工会議所のデータ)。国の広さや人口によって必要な規模は異なるが、国際的に見てもEV整備士の不足は深刻な課題である。

 海外でもEV整備士の不足が問題視されており、できるだけ地域の自動車整備士にEV対応をしてもらうことが政策として望まれている。しかし、

・電気を扱うリスク
・高電圧EVを扱う際の高いリスク(感電死や工場火災など)
・高齢化の問題

もあり、民間事業者は積極的に整備士養成に乗り出していないのが現実である。つまり、諸外国の状況も日本と同様、EV整備士不足という問題に直面しているのだ。

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