日本のせいにするなよ? 「アメ車」が日本で売れない5つの理由 トランプの批判は的外れ?

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アメ車が日本市場で苦戦している背景には、価格や燃費、道路事情などの多様な要因が影響している。しかし、適切な改善策を講じることで、市場シェアを拡大できる余地は十分にある。特に、ディーラー網の強化や、消費者ニーズに合った車種の投入がカギとなるだろう。

トランプ関税の影響拡大

自動車(画像:Pexels)
自動車(画像:Pexels)

 トランプ米政権は2025年3月4日、カナダとメキシコからの輸入品に対して25%の追加関税を発動した。トランプ大統領は、ドイツをはじめとする欧州からの自動車輸入量に不満を示しており、米国への自動車輸入に対して25%前後の関税を適用する意向を示している。日本もこの対象国に含まれる可能性が高い。

 前政権時代から、トランプ大統領は日本市場の自動車業界において、

・右ハンドル仕様
・独自の車検制度

などが参入障壁となっていると指摘していた。米国車(アメ車)の日本市場での販売低迷を受け、日本から米国への自動車輸出に追加関税を課す方針が示されている。しかし、アメ車の販売不振は、参入障壁だけではなく、複数の要因が複雑に絡み合っているとの見解もある。

 本稿では、アメ車が日本で売れない本当の理由を探るとともに、今後アメ車が日本市場で販売されるために必要な改善策について考察する。

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