「交通費0円」で旅行できるって本当? なんと行き先の自治体が負担! しかも経済効果2倍以上の実績、アプリ「FreeTraffic」の仕組みとは

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遠方旅行の交通費を自治体が支援する新たな試みが注目を集めている。ポイントアプリ「FreeTraffic」は、北海道当別町でのポイント還元事業を開始し、実証実験では41人の旅行者に対し、自治体の交通費負担額の2.32倍に相当する経済効果を確認。これにより、旅行者の移動ハードルを下げ、地域経済に新たな活力をもたらす可能性が示唆されている。

宿泊で得る交通費ポイント

FreeTrafficは北海道当別町での取り組みを開始(画像:Fourwin)
FreeTrafficは北海道当別町での取り組みを開始(画像:Fourwin)

 2024年12月1日、FreeTrafficは北海道札幌市の北隣に位置する当別町でポイント還元事業を開始した。この取り組みでは、条件を満たしたアプリユーザーに対して、FreeTrafficがポイントを付与する仕組みとなっている。その条件は

「日本国内から当別町へ旅行すること」

に集約される。具体的な条件は次のとおりである。

1.旅行初日にアプリを使用し、出発地と目的地の位置情報を取得
2.当別町の対象宿泊施設に宿泊し、獲得ポイントの50%を支払う
3.当別町の対象店で支払い、獲得ポイントの50%を支払う
4.アンケートに回答する

これらの条件を満たすことで、上限6000円分のポイントが付与される。このポイントは現金やPayPayなどのキャッシュレス決済アプリに移行可能だ。また、宿泊日数が増えることでポイント上限も増加し、宿泊を長期間にわたって行うことで、実質的に遠方からの交通費を無料にすることも可能だ。

 スマートフォンの位置情報機能を利用しており、不正行為を防止する仕組みが取られている。ポイント付与の予算は当別町の自治体などが提供し、予算がなくなり次第、事業は終了する予定だ。

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