高速道路「ETC深夜割引見直し」 結局何が変わるのか? 実施7月延期も、現行制度と新制度の違いとは?

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2024年7月、NEXCO東日本・中日本・西日本の3社が、高速道路の深夜割引制度の見直しを発表。2025年7月の実施を予定しているが、延期の可能性もあり、新制度がどのように利便性を向上させるのか注目されている。

路駐問題解決に向けた改革

東名の東京料金所(画像:写真AC)
東名の東京料金所(画像:写真AC)

 深夜割引制度の見直しが進められる背景――それは深夜割引適用時間帯に入る前にトラックなど大型車が料金所手前で、禁止されている路上駐停車を行う状況が目立つことが挙げられる。

 深夜割引は通常料金よりも3割安く、高速料金が割引されるため、長距離を走行するトラックにとっては大きなメリットとなるサービスだ。そのため、トラックドライバーが個人的もしくは会社の指示で、現行の適用開始時間である0時を過ぎて料金所を通過するために、日付が変わる時間帯前に料金所手前で路駐する列が形成される。

 特に、東名高速道路(東名)上り線の東京料金所手前には連日多くの待機車両が見られ、他のドライバーにも少なからず影響を与えているのが実情だ。

 しかし、路駐するドライバー側にも負担がかかっており、両者に悪影響が生じていることが課題とされている。この問題を解決するため、国民から広範な意見を募り、関係機関との調整を進めた結果、今回の制度見直しが実施される運びとなった。今回の見直しが、多方面にとってよりよいものとなることを期待したい。

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