羽田に縛られない! 関空拠点の「ジェイキャス」本当に成功できるか? 地域航空への変わらぬ不信感が試練に

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地方間路線をターゲットに、ジェイキャスエアウェイズは効率的な小型機運行と安定運賃で市場に挑戦。しかし、鉄道と異なる収益構造や競争の激化、地域との信頼関係構築が成功のカギとなる。

地方交通の新たな挑戦

 ジェイキャスエアウェイズは、元日本航空でスカイマークの設立にも関わった白根清司氏によって2018年に設立された。

 そんな白根氏は、次の問題点を指摘している。

・羽田空港中心で地方間の交通が不足していること
・外国人観光客は増えているが、地方までの誘致が十分でないこと(実際、関空に入国する観光客のうち9割は関西圏にとどまり、地方まで足を伸ばすのは7%程度)
・災害時にJR以外の交通手段が必要であること

これらの課題を解決するため、白根氏は70人乗りのプロペラ機ATR72-600型を用いれば、地方間でも十分に採算が取れると考えた。そして、まずは北陸新幹線の開業にともない、乗り換えなどで不便が生じている関西~能登・富山の北陸方面への就航を目指して動き始めた。

 その後、戦略を変更し、関西から富山・米子への路線開設にシフト。地元企業などから6.5億円を調達し、2026年春の就航を目指して準備を進めている。また、機材については2025年10月に受領することが決まっており、今後は富山から中部や福岡、関空から松山などの路線開設も計画している。

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