初代レクサスNXの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない【リレー連載】偏愛の小部屋(18)

キーワード :
, , ,
初代レクサスNX200tは、発売から8年経った今でもその魅力が色あせない。俊敏な加速、優れた燃費性能、広大なサブトランクなど、初代モデルならではの魅力は依然として高評価を得ている。特に、300万円台で手に入る新古車は、レクサスならではの高級感と安全性を求める消費者にとって魅力的な選択肢だ。

安全技術進化と価格のバランス

2022年10月31日撮影、東京都内の自動車ショールームに掲げられたトヨタのロゴマーク(画像:AFP=時事)
2022年10月31日撮影、東京都内の自動車ショールームに掲げられたトヨタのロゴマーク(画像:AFP=時事)

 新型NXの最も大きな強みは、先進的な技術による「安全性」といえるだろう。特に初代NXの2018年以前のモデルは、安全性の面でやや見劣りする部分がある。しかし、適切に選べば、全車速型クルーズコントロールや自動ブレーキがオプション装備されているモデルもあり、これらを搭載した車両を選べば、十分に安全性を確保できる。

 一方、2019年以降のモデルでは、予防安全パッケージ「Lexus Safety System +」が標準装備され、進化が見られる。単眼カメラとミリ波レーダーの性能が向上し、プリクラッシュセーフティーの対象には昼間の自転車や夜間の歩行者が追加された。また、レーダークルーズコントロール使用時には、車線中央を維持するための「レーントレーシングアシスト」機能が搭載され、新型NXと遜色のない安全性を実現している。

 とはいえ、2018年までのモデルが危険かというと、決してそうではない。筆者はかつて、安全性を重視した輸入車に乗っていたが、保険料が初代NX(2014年モデル)に乗り換えた方が安くなる理由を調べると、実際の事故率が低いことがわかった。つまり、カタログに記載された技術だけでなく、実際に保険会社も認める「安全なクルマ」こそが、初代NXの本当の強みであり、価値がある部分だといえる。

 レクサス初代NX200tの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない。皆さんが感じる“やばさ”があったらぜひ聞かせてほしい。

全てのコメントを見る