日産ディーラーの悲鳴 マーチ消失で、現場から「国内向けモデル必要」の声! 車種削減と販売低迷の現状とは
日産自動車は、米国市場での不振やハイブリッド車不足などが影響し、営業利益が90%以上減少したと報告。これを受けて、20%の生産能力削減と9000人の人員削減を決定した。国内市場でもラインアップの縮小が進み、販売現場は厳しい状況が続いている。減収減益を乗り越えるため、日産は新たな戦略が求められている。
日産販売環境の厳しさ

この10年間で、国内の日産ディーラーの車種ラインアップは大幅に減少し、その影響は販売現場にも表れている。
最近、愛車のメンテナンスのために、筆者(宇野源一、元自動車ディーラー)が元勤務先を訪れ、担当営業マンであり当時の先輩から現状について話を聞いたところ、販売環境が非常に厳しいという回答を得た。
現在の日産の主力車種であるセレナ、ノート(オーラを含む)、軽自動車のデイズ・ルークスは商品力があり、一定の需要を確保している。しかし、それ以外の車種については厳しい状況が続いている。
特に、トヨタのアルファードやヴェルファイア、ホンダのオデッセイと競合するエルグランドは、車齢が長いため競争において不利な状況が多いという。エルグランドを好むユーザーには支持されているが、それ以外の層には響かないとのことだ。
さらに、根強いファンを持つセダン市場は依然として低迷しており、ティアナやシルフィといったミドルクラスセダンは既存顧客の代替車として提案しても効果が薄い。そのため、オーラをダウンサイジング車として提案するケースが増えているが、他社への流出を防ぐことは難しいという。
人気のスポーツタイプ多目的車(SUV)、エクストレイルやキックスも、e-POWER専売車であり価格が高いため、マツダやホンダへとくら替えされる事例が多いという。また、法人ユーザーに対する代替車提案にも困難をともない、セダン不足が加わることで、さらに状況は厳しくなっている。
かつてのように日産ブランドが信頼を得る時代は過ぎ、若手営業マンの多くが数年で退職してしまう現実があるようだ。