「車でしか行けない食堂」でアルコール提供! これってアリ? 飲酒事故2000件超の現実で問われる、ドライバーのモラルとは

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アクセスが悪い場所での食堂のアルコール提供が地域振興に貢献する一方、飲酒運転による交通事故は2023年に2346件発生した。2024年11月から自転車の酒気帯び運転も罰則対象となる中、安全対策の強化が求められている。

筆者への反対意見

食堂のイメージ(画像:写真AC)
食堂のイメージ(画像:写真AC)

 筆者への反対意見のひとつは、すべての人がアルコールを好むわけではないという点だ。アルコールが苦手な人や、信条から飲まない人、健康上の理由で飲まない人が一定数存在しており、さらに日によって飲まない人も多い。

 一方で、アルコールを提供する店のなかには、家族連れや地元住民に愛される食堂も多く、地域活性化に貢献している例が見受けられる。地元の名物料理や地ビール、地酒などを提供する店が地域の魅力を引き出し、観光や経済の活性化に寄与している。

 そもそも、駅から遠い場所でのアルコール提供を禁止する法律は存在していない。

 例えば、JR鳥取駅からバスで約30分の場所にある「道の駅」には居酒屋が併設されており、路線バスはあるが本数は限られている。

 日経BP『ひとまち結び』の取材に対し、運営元のぎんりんグループ、三晃専務執行役員(当時)の東田慶氏はこう説明する。

「道の駅で居酒屋を出店してはいけないという規定はありません。ドライバーさんはノンアルコールの飲み物で我慢し、同乗者がお酒を注文されるグループが多いです。この道の駅は車中泊も可能なので、車を一晩止めて、「ぎんりん亭」の居酒屋利用を満喫される人もいます。地元の方は、仕出しでの注文や、法事の会食、近隣のゴルフ場から送迎バスでお越しになるようなかたちでご利用いただいています」(2021年11月17日付)

 また、アルコールを提供する店では、飲酒運転を防止するために、タクシーや運転代行サービスの手配、ドライバーの確認や車のキーを預かるなど、さまざまな対策を講じている店も多い。

 何度も繰り返すが、ドライバーによる飲酒運転は絶対に許されない。この前提のもとで、さらに議論を続ける。

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