日本の港が直面する危機! AI活用で物流効率化と競争力強化が急務なワケ

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日本の港湾が新たな進化を迎える。AIやIoTを駆使した「スマートポート」構想が進行中で、効率化と競争力強化を目指す。2030年に向け、物流の生産性向上や労働環境の改善、環境負荷軽減を実現し、国際物流競争における優位性を確立するための重要施策が動き出した。

スマートポートの具体的な施策

 具体的には下記のような活動を行っている。

●ターミナルオペレーションの効率化
 コンテナ船の大型化で積み降ろし作業の量が増えているため、荷役効率の向上が求められている。AIを使って荷物の移動回数を最小限に抑え、無駄のない効率的なオペレーションを実現し、ターミナル全体の生産性を向上させる。

●遠隔操作RTGの導入
 タイヤ式門型クレーン(RTG)の操作を遠隔化することで、オペレーターが快適で安全に作業できる環境を整備する。同時に、RTGの性能を最大限引き出し、処理能力を高める。

●コンテナ損傷チェック支援システム
 従来、コンテナの損傷チェックは高所作業を伴う目視で行われていたが、AIを活用したシステムを開発し、搬出入作業のスピードアップを図る。このシステムでターミナル内の効率性と作業環境を改善する。

●若手技能者の育成
 熟練者の技術やノウハウを明確化し、VRシミュレーターやMRデバイスで実機に近い環境を再現する。これにより、効率的に若手技能者に技術を継承できるようにする。

●新港湾情報システム「CONPAS」の活用
「CONPAS」はコンテナターミナルの混雑緩和やトレーラーの滞在時間短縮を目的としたシステムだ。PSカードを使った処理時間の短縮や予約制度による到着時間の平準化で、搬出入作業の効率化と物流のスムーズ化を実現する。

●予兆保全システム
 ガントリークレーンの異常は定期点検では見つけにくいが、モーターや巻き上げ装置に設置したセンサーで振動や温度を測定し、そのデータをAIで解析することで、異常の早期検知を可能にする。

●図面の電子化
 港湾関係者間の紙や電話、メールでのやり取りを電子化し、情報を一元化する「サイバーポート」を国土交通省が推進している。この情報プラットホームにより、港湾全体の生産性を高めることを目指している。

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