「夜行急行」が鉄道観光を復活させる? 「寝台2両+座席主体」という新提案、“夜行専用会社”があったら面白くないだろうか?【連載】夜行列車現実論(2)

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「夜行列車は時代遅れ」なんて誰が決めた? コスト増、需要減、競争激化……廃止の波に抗えなかった列車たち。しかし今、円安や宿泊費高騰を追い風に復活の兆しが!「宿泊と移動の新価値」による地域活性化の可能性を探る。

筆者の意見

サンライズ号(画像:写真AC)
サンライズ号(画像:写真AC)

 筆者がこの提案でよいと感じた点は、客車の特性を生かし、廉価な座席車と寝台車を柔軟に併結して料金を調整できるところだ。少し年齢が上の鉄道ファンなら、

・急行ちくま
・急行利尻・大雪

などを思い出すかもしれない。また、東海道本線のムーンライトながらのような昼行特急車両を使った夜行列車は惜しまれつつ廃止された。

 夜行寝台の需要とこれに対応するニーズを総合的に考えると、コストを抑えた座席中心の車両に寝台車を組み合わせる方法は、長距離移動に対応でき、観光やビジネスの両方に需要が見込めるだろう。

 さらに、「JR夜行」という専門の会社を設立することで、夜行列車の標準化が進み、再び活気を取り戻す可能性があると筆者は思っている。インバウンドにとっても、日本の鉄道文化を体験できる貴重な機会となり、その需要を取り込む大きな利点がある。鉄道会社にとっても、新たな顧客層を獲得でき、夜間の鉄道設備を最大限に活用できる点が理にかなっている。

「JR夜行」が設立されると、夜行列車専用の運行管理が可能になり、効率的にダイヤを組むことができるようになる。特に、人気の観光地へのアクセス向上を目指した路線設計は、観光業の活性化にもつながる。

 例えば、東京~大阪間の夜行列車は、かつての急行銀河のようなビジネス移動手段だけでなく、京都を中心とした観光地へのアクセス手段としても機能するだろう。運行管理の面では、車両開発を柔軟に行うことで、利用者動向に応じたフレキシブルな運行が実現できると考えている。

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