鳥居で懸垂、放火容疑……日本文化を踏みにじる「傲慢インバウンド」 観光公害の末路? 他国軽視の背景とは

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日本の観光業は、訪日観光客の急増にともない、文化的な傲慢やマナー違反が深刻化している。観光収入に依存している地域では、地元住民への影響も無視できず、観光公害が問題となっている。富裕層向けの観光が進む一方で、文化を「金で買えるもの」と見なす危険もある。観光業の根本的な改革が求められる今、私たちはどのように向き合うべきかが問われている。

観光業の未来と向き合うとき

良い訪日観光客のイメージ(画像:写真AC)
良い訪日観光客のイメージ(画像:写真AC)

 これまでの分析から、厳しい現実が浮かび上がっている。訪日観光客は、自然と

「帝国主義的な態度」(強い経済的立場や権力を背景とした支配的・優越的態度)

を持つことになる。それは個人の善意や理解では隠せない、観光という行為に内在する

「権力構造」

だ。かつて日本人がアジアで見せた傲慢さ、そして今私たちが直面している状況は、この構造の表裏に過ぎない。

 最終的に、迷惑な訪日観光客への対策で最も重要なのは、

「これからも観光業でご飯を食べていくのか」

という問いに真摯に向き合うことだ。

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