EV・ハイブリッド車の普及で加速! 「車内ワイヤレス充電」が急成長するワケ

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車内でのワイヤレス充電が急速に普及し、未来の自動車では標準装備となる可能性が高い。フォーチュン・ビジネス・インサイト社の調査によると、2023年から2030年にかけてワイヤレス充電市場は年平均成長率25.8%を記録すると予測されている。スマホやワイヤレスイヤホン、フィットネストラッカーなど、さまざまなデバイスの充電ニーズが高まる中、この技術は利便性と安全性を提供し、ますます多くの車に搭載されている。

ワイヤレス充電技術の進化とニーズの高まり

「プリウス」の小型ワイヤレス充電ホルダ(画像:豊田合成)
「プリウス」の小型ワイヤレス充電ホルダ(画像:豊田合成)

 スマートフォンの普及により、バッテリーの消耗が早くなり、日中の充電が欠かせない状況となっている。特に車内では、充電ケーブルを使わずにスマホを簡単に充電できるワイヤレス充電が便利だ。

 ワイヤレス充電は、充電器とデバイスの間に生じる電磁誘導を利用し、電磁場を通じて電力を供給する技術だ。この仕組みによって、ケーブルを使わずにデバイスを充電できる。

 この技術は車内での利便性だけでなく、安全性にも優れている。運転中にケーブルを差し込む手間が省け、注意散漫を防ぐことができる。

 ワイヤレス充電は登場当初、充電速度が遅く、効率も低かったが、最近の技術革新により、充電速度と効率が大幅に向上している。その結果、スマホや他の携帯デバイスを短時間で充電できるようになった。

 さらに、ワイヤレス充電技術は多くのデバイスに対応するようになっている。スマホだけでなく、タブレットやワイヤレスイヤホン、スマートウオッチなども対応し、車内での充電ニーズはますます高まっている。

 そんなワイヤレス充電器が標準装備される車種が増えている。本稿では、その背景や理由を探り、将来の可能性について考察する。

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