バイクだけじゃない! ヤマハ発動機が「EV市場」に大挑戦する根本理由

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ヤマハ発動機は英ケータハムと協力し、世界的なEVシフトに対応する新型車の開発に挑戦している。電動パワートレイン「eアクスル」を搭載した小型軽量EVのプロトタイプが2025年に完成予定だ。また、フォーミュラEへの参戦も決まり、レーシングカー技術をEVに応用する。

フォーミュラEへ開発参入

ローラ・カーズのウェブサイト(画像:ローラ・カーズ)
ローラ・カーズのウェブサイト(画像:ローラ・カーズ)

 ヤマハ発動機は2024年初めに、フォーミュラEへの参入を発表し、ケータハムとの協業だけでなく、電動車レーシングカーにも積極的に取り組んでいる。

 ヤマハ発動機は、英国のレーシングカー開発会社「ローラ・カーズ」とパートナーシップを結び、フォーミュラEの2024-2025シーズンに参入する計画を立てている。ヤマハ発動機としては、

「レース用の電動パワートレイン」

の開発は初めての挑戦で、このプロジェクトを通じて同社の電動車技術を向上させることを目指している。ローラ・カーズも久々のレースシーン復帰となり、フォーミュラEには「ローラ・ヤマハ」として参戦することになる。

 ローラ・ヤマハが開発したフォーミュラカーは、レーシングチームの「アプト」に供給され、最終的なチーム名は「ローラ・ヤマハ・アプト」になる予定だ。また、興味深い点として、ローラ・ヤマハ・アプトのチームには

「日本人女性のレーサー」

が起用されており、新しいチームとして注目を集めることが予想される。

 ヤマハ発動機はこれまで、レーシングカー用エンジンの開発を通じて自動車エンジン技術を磨いてきたが、電動車向けパワートレインに対しても同じアプローチを取るようだ。フォーミュラEでの開発経験を活かしたeアクスルが、今後ケータハムのスポーツカーに搭載される日が来るかもしれないという点は、非常に楽しみだ。

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