「V型エンジン」が高級車にめっきり採用されなくなった根本理由

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環境規制や消費者のニーズが変化したことで、V型エンジンは衰退の道をたどっている。トヨタをはじめ、国内外のメーカーは燃費効率の高い直列エンジンやハイブリッド、EVへのシフトを加速している。2032年には世界のEV市場が1.8兆ドルを超え、アジア太平洋地域が半数以上のシェアを占める見通しだ。複雑でコストのかかるV型エンジンが一般市場で復活する可能性は低いと考えられている。

技術進化やコスト削減の影響も

新型直列6気筒エンジンを採用した「S 450」(画像:メルセデス・ベンツ日本)
新型直列6気筒エンジンを採用した「S 450」(画像:メルセデス・ベンツ日本)

 技術の進化やコスト削減の影響も、V型エンジンが減っている理由のひとつだ。

 直列エンジンは設計がシンプルで、製造コストの削減やメンテナンスのしやすさがメリット。シンプルな構造で組み立ても容易になり、部品の数も少なくなるため、全体的にコストを抑えられる。実際、直列エンジンの製造コストはV型エンジンに比べて20~30%安いといわれている。

 さらに、ハイブリッドシステムは燃費向上だけでなく、静かさや加速性能の向上も実現するため、消費者の好みにも合っている。HVは電動モーターとエンジンを組み合わせ、低速時はモーターのみで走行し、高速時はエンジンが効率よく動くことで、燃費を大きく向上させる。特に都市部での短距離移動で効果を発揮し、エンジンが不要なときはモーターが静かに作動するため、静粛性も高まる。

 例えば、メルセデス・ベンツは直列6気筒エンジンを採用し、効率的な設計でコスト削減を実現している。新技術を活用することで燃焼効率を高め、排ガスも削減。さらに、このエンジンには電動ターボチャージャーや48ボルトのマイルドハイブリッドシステムも組み合わせ、優れたパフォーマンスと環境性能を両立させている。

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