「男性体臭」投稿アナだけじゃない! 「路線・高速バス」の悪臭問題という、これまで語られなかったパンドラの箱
フリーアナウンサー・川口ゆり氏の「夏場の男性の臭い」発言が炎上した。夏場の乗り合いバスでは、エアコンからのカビ臭や乗客の体臭が不快要因の上位に挙げられている。ニオイ対策として、マナー広告や専用バスの導入が叫ばれている。臭いのきつい食べ物の持ち込み禁止も効果的で、快適な移動環境の整備が急務だ。
収益向上を狙うサービス選択

残りのふたつについて説明する。
●「バス独特の臭い」長距離系の対応策
長距離バスにおいては、短・中距離の対策に加え、個室性の高い空間の導入が重要だと考える。すでに関東バスや奈良交通のドリームスリーパーのように、個室を提供する長距離バスが登場している。これらのバスは予約率や乗車率が高く、臭いを気にせずプライバシーを重視した移動を求める利用者が増えていることを示している。
全席を個室にする必要はなく、西鉄のはかた号のように一部の席を個室空間にする選択肢も考えられる。臭いを気にせず移動できる環境を提供することが、事業者に求められている。
また、個室を設けることで追加料金を設定できるため、バス事業者にとっても収益向上の要素となる。長時間の移動にはさまざまなニーズがあるため、移動中の選択肢を増やすことは重要なサービスデザインとなる。
●「乗客からの臭い」長距離系の対応策
乗客からの臭いに対しては、短・中距離の対策に加え、臭いの強い食べ物や飲み物を持ち込ませない工夫が必要である。場合によっては、ドライバーが判断して強く指導することも求められる。
合理的な方法としては、車内で販売する軽食や飲み物を、臭いが気にならないものに限定することが考えられる。これにより、バス事業者にもプラスの効果が生まれる。以前は、はかた号のように軽食を提供する長距離夜行高速バスも存在していたため、事業者が飲食物をコントロールする方法も検討する余地がある。