「男性体臭」投稿アナだけじゃない! 「路線・高速バス」の悪臭問題という、これまで語られなかったパンドラの箱

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フリーアナウンサー・川口ゆり氏の「夏場の男性の臭い」発言が炎上した。夏場の乗り合いバスでは、エアコンからのカビ臭や乗客の体臭が不快要因の上位に挙げられている。ニオイ対策として、マナー広告や専用バスの導入が叫ばれている。臭いのきつい食べ物の持ち込み禁止も効果的で、快適な移動環境の整備が急務だ。

多発するバス車両の臭いトラブル

臭いイメージ(画像:写真AC)
臭いイメージ(画像:写真AC)

 路線バス車内の臭いには大きく分けてふたつの種類がある。

 まず、「バス車両から発生する臭い」だ。夏によく問題となるのは、エアコンからの臭いである。車のエアコンはカビや雑菌が繁殖しやすく、特に

・20~30度の温度
・70%以上の湿度
・ダニやホコリ、さまざまな汚れ

があると発生しやすい。

 エアコンの冷却装置であるエバポレーター周辺には結露が生じ、カビの温床となる。さらに、路線バスのシートは多くの乗客が触れるため、湿気や汚れがたまりやすく、臭いの原因となることがある。また、排ガスの臭いが車内に入り込むことや、新車特有の樹脂製品から出る揮発性物質の臭いも問題だ。特にシートや内装の臭いが苦手だという人は少なくない。

 次に、「乗客が発する臭い」も大きな問題だ。私立大学准教授の筆者(西山敏樹、都市工学者)の研究室でもこの問題を調査したことがあるが、夏の暑い時期には汗や体臭が気になる人が多い。混雑時には口臭、特に

・喫煙者
・ニンニク
・ニラ
・コーヒー

などの臭いも指摘されることがある。

 また、化粧品や香水の臭いが苦手な人も多い。高速バスや特急バスでは、休憩施設で購入した食べ物の臭いが車内にこもり、不快に感じる人もいる。さらに、ペット同乗を許可している路線では、ペットアレルギーの利用者が独特の臭いで気分を悪くすることもある。このように、車内には多種多様な臭いが存在している。

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