ホンダ「充電できる燃料電池車」は、従来の安直な“FCV批判”を克服できるか?
ホンダが新型FCV「CR-V e:FCEV」を発表。水素ステーションが157か所と少ないなか、充電機能を追加し実用性向上。EVの充電ステーションも利用可能で、長距離走行の課題を克服。リース販売で企業や一般ユーザーにも対応。
水素不足も対応

「CR-V e:FCEV」は、ホンダの中型スポーツタイプ多目的車(SUV)「CR-V」をベースに、燃料電池モジュール、駆動用バッテリー、電気モーターを搭載し、充電機能を組み合わせたFCVである。外部電源による直接充電が可能で、これはハイブリッド車(HV)の一種であるPHVとして普及した技術である。
HVはエンジンとモーターを併用し、低燃費、効率的な走行を実現するが、駆動用バッテリーのエネルギーは、エンジンの走行エネルギーから生み出される。一方、PHVは別の電源からバッテリーを充電できるため、短距離の走行ではガソリンを使わずに走行可能だ。普段の近距離走行はモーターで行い、長距離走行時にはエンジンを使用することで実用性と環境性を兼ね備えている。
FCVにこの充電機能が追加されることで、水素補充が難しい場合でも、自宅で充電した電気で一定距離を走行できるため、実用性が向上する。長距離移動には水素補充が必要だが、自宅から水素ステーションまでの距離を電気で賄うことができるため、実用範囲が広がるのだ。
この充電機能付きFCVは、量産車種としてはホンダしか見当たらず、3年ぶりの新型FCVとして現状製品の弱点をカバーし、実用性を大幅に向上させた。
現時点で「CR-V e:FCEV」はリース販売のみで提供されており、企業や自治体のほか、一般ユーザーからの申し込みも受け付けている。