西武新宿線がどう見ても「都内屈指の残念路線」なワケ 都立家政駅の“各停1択”が示す限界とは?

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東京都内の鉄道は利便性が向上するなか、西武新宿線は取り残されている。再開発は進むが、根本的な複線化は見込まれず、状況の改善は難しい。

急行通過待ちのストレス

野方駅(画像:写真AC)
野方駅(画像:写真AC)

 西武新宿線に話を戻そう。

 上記のように同路線は「各停1択駅」が6駅もある。これは23区内を起点とする速達列車が走る路線のなかで随一の多さなのだ。そして、都立家政駅は6駅のなかで最も西武新宿駅から遠い。

 しかも、都立家政駅と隣の野方駅は、さらに残念な要素を抱えている。両駅と西武新宿駅までの間には、上下共用の通過線を所有する中井駅と沼袋駅で2度の急行の通過待ちがあるのだ。ダイヤによってそれがない場合もあるが、急いでいるときや電車が遅れたときにダブルの通過待ちは乗客の大きなストレスの元となる。

 西武新宿駅~都立家政駅間の所要時間は上り下り問わず通常は14分程度ながら、通過待ち時間の関係で最長で19分もかかることがある。19分という所要時間は、都立家政駅から四つ先にある速達列車が止まらない上井草駅と西武新宿駅との最短所要時間よりも長い。23区全体で見ても、起点駅から19分もかかる「各停1択駅」は他にほとんど例がない。

 東武東上線の「各停1択駅」であるときわ台駅は起点駅・池袋の五つ先で所要時間は通常は8分、マックスでも14分。19分というのは本当に長いのだ。

 厳密にいえば、起点の大崎駅より赤羽駅まですべての列車がとどまるJR埼京線は、北赤羽駅と次の浮間舟渡駅が「各停1択駅」の条件に当てはまる。この両駅から大崎駅までは30分以上かかる。だが、その間には渋谷駅、新宿駅、池袋駅と都内屈指のターミナル駅が並ぶため、都立家政駅とは条件が異なる。

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