JAL・ANAはかつて“特権階級”だった! 市場激化で「就職先」地位の低下も、女子学生からは圧倒的支持のワケ
航空会社の人気はその時々の状況に大きく左右され、就職における「社会的地位」は総じて低下する傾向にあると筆者は指摘する。いったいなぜか。
就活シーズン到来
大学生にとって本格的な就職活動シーズンが到来した――。
慣れないリクルートスーツに身を包み、説明会や採用面接に臨む学生を見ると、大学教授の筆者(戸崎肇、経済学者)はどうしても自分が就職活動をしていた頃と比較してしまう。
バブル黎明期に就職活動を行った筆者(1963年生まれ)からすると、今の学生は本当に大変だ。一方で、筆者が当時就職した大手航空会社の就職人気が大きく変化していることも思い知らされる。
航空会社の人気はその時々の情勢に大きく左右される。ただ、傾向としては、就職における
「社会的地位」
は総じて低下している。