「ヤリスのクローン」「優れた経済性」 英国の自動車メディアは欧州限定「マツダ2ハイブリッド」をどう評価しているのか?

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英国で日本車はどのように評価されているのか。日本にはない「マツダ2ハイブリッド」を題材に、いくつかの自動車評論サイトの概評を見てみたい

オートカーの評価「3.5点」

「オートカー」のウェブサイト(画像:オートカー)
「オートカー」のウェブサイト(画像:オートカー)

 ひとつめの「オートカー(Autocar)」はまず、日本の自動車メーカー2社の提携について、「このような取引は恥ではない」し、マツダにとって

「比較的小規模なメーカーとして自社開発が不可能な実証済みのハイブリッド技術や小型車の販売拡大に役立つモデルへのアクセスが可能となる」

トヨタにとっては「歓迎すべき収入源になる」と前置きしている。

 よりマツダらしい装いとなったこの新型マツダ2ハイブリッドに、5点中3.5の点数をつけ、「正確にはマツダ2ではないが、効率的で経済的で楽しいスーパーミニ」と総評した。長所には、

・効率的なパワートレインによりリーズナブルなランニングコストを実現
・驚くほどシャープなハンドリングと状態のいい道路を走る楽しさ
・トヨタのエンジニアリングとマツダのデザイン要素がうまく融合

短所には、

・このクラスの他の車のほうが運転しやすい
・トヨタのヤリスは基本的に同じ車でそちらのほうが少し安い

を挙げている。短所については、それほど目を引くものではないが、本文では擬人化表現が面白い。トヨタ生まれのマツダ2ハイブリッドを「マツダ2」の「養子となった兄弟」と表現している。

「マツダ2ハイブリッドが養子であるという事実を隠すことはできないものの、どこから来たのかを解明するために親子鑑定を行う必要はないが、優れた遺伝子を持っていることは疑いの余地がない」

養子縁組が日本に比べて一般的な英国ならではのユーモアといえるかもしれない。

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