EVの強い味方? コンビニ併設の「ガソリンスタンド」が次々と増えているワケ

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ガソリンスタンドとコンビニの一体化が進んでいる。飲料、菓子、雑貨、弁当などを販売しており、給油ついでにちょっとした買い物ができる。このレポートではその背景を掘り下げてみたい。

一体化の課題

宇佐美に併設されたコンビニの店内(画像:宇佐美)
宇佐美に併設されたコンビニの店内(画像:宇佐美)

 ドライバーの利便性向上と収益性向上の傾向は今後も続くと予想される。この流れは消費者ニーズの変化や市場動向によって形成されており、今後の動向が注目される。

 しかし、いくつかの課題がある。

 まず、十分な土地面積が必要である。都市部など土地が限られている場所では、このような大規模な施設の設置は難しいかもしれない。第二に、スタンドとコンビニの両方を運営するには維持費がかかる。建物の修繕費、設備の更新費、電気、水道、ガスなどの光熱費、人件費などである。

 また、スタンドは揮発性の高いガソリンを扱うため、火災などの危険性があり、消防法の厳しい規制を受ける。具体的には、

・火災時の対応計画
・消火設備のメンテナンス
・可燃物の保管

などである。

 消防法については、2018年から経済産業省で規制緩和が検討され、方針も発表されているが、具体的な内容や改正内容は未公表のままだ。そのため、スタンドなどの一体店舗は徐々に増えているものの、消防法に抵触するスーパーや飲食店の併設は基本的に認められていない。

 こうした理由から、スタンドとコンビニの一体化は一見便利に見えるが、実際には多くの課題が存在する。これらの課題を解決しながら、利便性と採算性をいかに両立させるかが今後の課題となりそうだ。

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