クルマ選びの新基準? 国産車に「フル液晶デジタルメーター」の採用が急増している理由
近年、日本車では「フル液晶デジタルメーター」と呼ばれる新しいタイプのメーターの採用が増えている。なぜだろうか。
2000年前後から始まった採用
近年、国産車のメーターには「フル液晶デジタルメーター」という新型メーターが採用されることが増えており、特にトヨタ自動車は積極的に採用を進めている。
新型車だけでなく、既存車のマイナーチェンジモデルでもフル液晶デジタルメーター化が進んでおり、国産車のメーターが大きく変わろうとしている。
クルマのメーターは、
・速度
・エンジン回転数
・燃料残量
など運転に必要な情報をドライバーに伝えるためのもので、ドライバーが触れることも多い。
かつては物理的なアナログ表示が基本であったが、クルマの安全システムや走行支援システムの進化にともない、メーターに表示される情報が増え、それにともないメーターのデジタル化が進んでいる。
デジタル表示のメーターは、先進技術として1980年代から一部のクルマに採用され、最近ではメーター内に液晶ディスプレーを搭載するなど、デジタル表示で詳細な情報を大量に表示できるメーターが一般的になってきた。
近年採用が増えているフル液晶デジタルメーターは、この進化を超えた仕様で、メーター全体をデジタル表示方式にしたメーターである。
フル液晶デジタルメーターの採用は海外メーカーが先行していたが、2000(平成12)年前後から国内メーカーも続々と採用し、トヨタはカローラなどの大衆車からクラウンなどの高級車まで同じサイズのメーターを採用している。ホンダ、日産、スバルも採用を急ぎ、主要車種の一部に標準装備されている。
フル液晶デジタルメーターは、採用を進める上で確かなメリットがあり、今後も各メーカーで採用が進むことが予想される。