クルマ選びの新基準? 国産車に「フル液晶デジタルメーター」の採用が急増している理由
近年、日本車では「フル液晶デジタルメーター」と呼ばれる新しいタイプのメーターの採用が増えている。なぜだろうか。
変幻自在な新世代デジタルメーター

フル液晶デジタルメーターにはもうひとつ興味深い点がある。それは、クルマが発売された後でも、メーターのデザインを変更したり、追加したりすることができるという点だ。
トヨタはいち早くこの使い方を採用し、2023年発売予定の最新ミニバン、アルファードとヴェルファイアにメーターデザインを追加するアップグレードを提供している。従来のメーターは、当然ながら発売後にデザインや表示内容が固定されるが、フル液晶デジタルメーターは、ソフトウエアを変更するだけでメーターデザインを変更できる。
トヨタは、この新デザインのメーターを、まだ同モデルにアップグレードされていない車両にも追加料金で提供している。このメーターは、直接購入するか、トヨタのサブスクリプションサービス「KINTO」のメニューに追加することもできる。
第1弾はアルファードとヴェルファイア、第2弾はカローラシリーズで展開されており、今後もこのようなメーターの魅力を広げるサブスクリプションサービスは増えていくだろう。
なお、フル液晶デジタルメーターにはデメリットもあり、高級車と大衆車で同じメーターを使うとユーザーの満足度が下がる可能性がある。
メーターはドライバーがよく注目する部分であり、特に高級車ではメーターのデザインや質感、高級感がクルマ選びの要素のひとつになる。そのため、メーターパネルが大衆車と同じだと、表示される情報は違っても、残念な気持ちになることがある。
現在はフル液晶デジタルメーターの過渡期であり、各メーカーとも仕様の統一を図っている感がある。今後はメーターパネル周辺のデザインや車種ごとの外観の差別化が進むことを期待したい。