海の上なのに「国道」があるってホント? そもそもクルマが通れないのに、なぜ国道なのか

キーワード :
,
国道は国が費用を負担して管理するものだが、「これが国道なのか」と思うような場所も全国各地に存在する。

一般国道は459路線

海上に存在する「海上国道」とは(画像:写真AC)
海上に存在する「海上国道」とは(画像:写真AC)

 国土交通省の「道路統計年報(2022年)」によると、2021年3月31日時点、日本の道路総延長(道路法に基づき指定又は認定された路線の全長)は128万3725.6kmである。

 このなかに含まれる「一般国道」(高速道路とともに全国的な幹線道路網を構成し、一定の法定要件を満たす道路)は459路線、総延長は

「6万6416.1km(約5%)」

である。

 路線は1号から507号まであり、一部欠番もある。59号から100号までは、1964(昭和39)年に道路法が改正され、一般国道の追加指定に3桁の番号が与えられて以来、使用されていない。このほか、統廃合や変更により存在しない路線が6路線あり、合計48路線が欠番となっている。

 国道は政令で指定され、国が費用を負担して管理するものだが、全国には

「これが国道なのか」

と思うような場所にも存在している。そのひとつは地上ではなく、普段はクルマが入れない“海の上”にあり、「海上国道」と呼ばれる。そもそもなぜ存在するのか。

全てのコメントを見る