海の上なのに「国道」があるってホント? そもそもクルマが通れないのに、なぜ国道なのか
国道は国が費用を負担して管理するものだが、「これが国道なのか」と思うような場所も全国各地に存在する。
短くても長くても重要な国道

前述したように、国道とは県庁所在地などの大都市、重要な空港・港湾、高速道路の3点を結ぶ道路である。海上も国道となれば、長距離を結ぶルートとなるかもしれない。
そこで、日本一長い国道を調べてみると、総延長と実延長(重用延長、未供用延長、渡船延長部分を除いた現道部分)に違いがあることがわかった。
国土交通省が2021年3月31日に発表した最長の国道は、国道4号だった。起点は東京都中央区、終点は青森県青森市で、実延長は742.5kmである。
しかし、海上部分を含めた総延長で考えると、最も長いのは国道58号の879.6kmである。九州南端の鹿児島市と沖縄県那覇市を結ぶ。クルマで走行できるのは270.1kmだが、海上部分が609.5kmと最も長い。
逆に最も短いのは国道174号で、実際の長さはわずか0.2kmしかない。神戸港と神戸市中央区を結ぶ。この国道は、日本の主要な国際貿易港のひとつである神戸港から主要国道につながる産業道路であり、路線は短くても、物資の輸送など日本経済にとって重要な道路である。そのため道幅は広く、上下11車線もある。
このような観点から、この道路がどんなに長くても短くても、国道としての役割を果たしていることに変わりはないといえる。