ブレーキから足を離すと動き出す! AT車のこんな「クリープ現象」が最近消えつつあるワケ

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AT車では、ブレーキペダルやアクセルペダルから足を離したときにクリープ現象が発生する。ただ、近年は発生が少なくなっている。なぜだろうか。

クリープ現象とは何か

AT車のシフトレバー(画像:写真AC)
AT車のシフトレバー(画像:写真AC)

 クリープ現象とは、自動変速機(AT)を搭載したクルマにおいて、ブレーキペダルから足を離すと、アクセルペダルを踏まなくても自然にクルマがゆっくり前に進む現象である。

 わかりやすくいえば、クルマが

「勝手に歩き出す」

ようなものだ。

 このクリープ現象は、AT車ではトルクコンバーターというエンジンからタイヤに動力を伝える装置が原因だ。このトルクコンバーターは、エンジンがアイドリング状態でもエンジンの動力をわずかにタイヤに伝えられる。

 しかし、近年ではAT車のクリープ現象は当たり前ではなくなってきている。それはなぜか。本稿ではその理由をひもといてみよう。

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