日本のクルマ文化は「金持ち」だけのものではない! 海外から一目置かれる今こそ、地方創生に力を入れてはどうか
海外では、日本の自動車文化に対するリスペクトは高い。東京オートサロンでもさまざまなクルマが展示された。このようなモータースポーツイベントは、今後東京だけでなくほかの地域でどのように展開されていくのだろうか。
若者も魅了、クルマ文化の底力

日本の“若者のクルマ離れ”が叫ばれて久しいが、1970~1980年代の経済成長期には、クルマの購入は若い男性にとってステータスシンボルであり、憧れであった。
現在では、
・不安定な経済環境
・ライフスタイルの多様化
・脱炭素志向
などにより、若者にとってクルマの購入は必然的な選択肢ではなくなっている。当時と比べれば、日本の自動車産業やクルマ文化が元気がないのは間違いない。しかし、長い時間をかけて培われてきたものは、独自の文化資源として今なお影響力を持ち、一部ではまだ熱を持っている。
その状況は1月12~14日の3日間、千葉・幕張メッセで開催されたカスタムカーの祭典「東京オートサロン2024」を見るとよくわかる。幕張メッセの全てのホールのみならず、イベントホールや国際会議場、屋外イベント会場と施設全体を使用した一大イベントであり、2024年の入場者数は3日間合計で23万73人だった。
新型コロナウイルス感染拡大前には、3日間で30万人以上の来場者数が見られ、1日当たりにすると10万人以上もの集客力がある。会場は人であふれかえる状況だった。