日本のクルマ文化は「金持ち」だけのものではない! 海外から一目置かれる今こそ、地方創生に力を入れてはどうか

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海外では、日本の自動車文化に対するリスペクトは高い。東京オートサロンでもさまざまなクルマが展示された。このようなモータースポーツイベントは、今後東京だけでなくほかの地域でどのように展開されていくのだろうか。

モータースポーツ施設、ファミリー向けも

「THE MAGARIGAWA CLUB」のロードコース(画像:コーンズ・アンド・カンパニー・リミテッド)
「THE MAGARIGAWA CLUB」のロードコース(画像:コーンズ・アンド・カンパニー・リミテッド)

 近年、国内ではインバウンドの集客も視野に入れたモータースポーツ系施設が相次いでオープンしている。

 2023年7月29日に千葉・南房総市でオープンした「THE MAGARIGAWA CLUB」は会員制ドライビングクラブである。ロードコースはF1サーキットのデザインを担当しているTilke Engineers and Architects。プロドライバーにドライビングテクニックを学べ、ピットレーンでは専属サービスマンによる走行前点検などのサポートを受けられる。

 施設はクラブハウスやジムやプール、スパを内包し、子どもが楽しめるファミリーラウンジやアウトドアタイプの遊び場、ドッグラン、トレッキングコースなども有している。東京オートサロンにもブース出展しており、入会費や年会費が非常に高額にもかかわらず、興味のある人たちが集まっていた。

 また、富士スピードウェイ周辺エリアでは、クルマを愛する大人の遊び場、社交場として「富士モータースポーツフォレスト」プロジェクトが推進されている。2022年12月にはハイアットのコレクションブランド「アンバウンド コレクション by Hyatt」の日本初上陸となる「富士スピードウェイホテル」がオープンした。

 客室はサーキットビューと富士山ビューにわかれ、サーキットビューでは富士スピードウェイのセクター3を一望できる。それに先んじて10月には「富士モータースポーツミュージアム」がオープン。その他にも国内有数のレーシングチームのガレージ、大人から子どもまで楽しめるコンテンツを用意した「ウェルカムセンター」など随時開発されている。

2024年3月30日には東京・有明でフォーミュラEが国内初開催される予定である。フォーミュラEとは、化石燃料を使用しない電気自動車によるフォーミュラカーレースシリーズ。サーキットは世界各地の市街地で特設されたコースが多い。

今回の東京大会では、レース観戦のほか、レーシングシミュレーター体験やドライバーサイン会、ライブステージ、ドライバーサイン会などいろいろ楽しめる内容になっている。チケットはカテゴリーA+で8万4500円、一般席で一番安価なカテゴリーCで1万2000円だが、すでに完売している。

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