航空自衛隊が封印した岐阜基地「PFAS汚染」 原因は航空機事故で使われる泡消火剤か
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2023年7月、日本で規制されている化学物質であるPFASが各務原市の飲料水から高濃度で検出された。汚染源ではないかと疑われたのは、航空自衛隊の岐阜基地だった。
基地内の水質検査結果

2023年1月2日に東京・羽田空港で起きた航空機事故のように、大量の燃料を積んだ飛行機がひとたび炎上すると簡単に消すことはできない。このとき、水をはじき油もはじく性質のPFOSやPFOAを含んだ泡消火剤が使われるのだ。
民間空港だけでなく、多くの航空機をかかえる自衛隊基地も例外ではない。岐阜基地では消火水槽にためられた水からは最大で1万9000ngのPFOS・PFOAが検出されている。
各務原市からの問い合わせに、基地はこう説明した。
「PFOSが国内で規制対象となった2010(平成22)年4月以降、PFOSが含まれる泡消火剤を使った訓練はしていません。また、実際の火災が起きて消火活動に使ったこともありません」
ただ、2010年より前については記録がなくわからないという。その後の8月17日、基地の担当者から市の環境室長のもとに電話が入った。
「基地独自に行った水質調査の結果をお伝えします」
・1号井戸:45ng
・2号井戸:86ng
いずれも基地内にある飲用井戸で、5か月前の3月に測っていたものだという。2号井戸は86ngと、目標値の50ngを超えていた。
この数値を、岐阜基地も基地を管轄する東海防衛支局も一般には公表しなかった。各務原市は国の機関の情報を勝手に公表することもできず、市民に知らされることはなかった。