航空自衛隊が封印した岐阜基地「PFAS汚染」 原因は航空機事故で使われる泡消火剤か

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2023年7月、日本で規制されている化学物質であるPFASが各務原市の飲料水から高濃度で検出された。汚染源ではないかと疑われたのは、航空自衛隊の岐阜基地だった。

国基準の2~3倍高い濃度で検出

三井水源地(画像:諸永裕司)
三井水源地(画像:諸永裕司)

 そうしたなかで2023年7月、国内で規制対象となっているPFOSとPFOAが各務原市の飲み水から高濃度で検出されていたことがわかった。

・2020年度:99ng
・2021年度:-
・2022年度:130ng
・2023年度:110ng

国が水質管理の目標値と定める「PFOSとPFOAの合計で50ng」(水1Lあたり)の2~3倍に近い高さだった。各務原市は過去3年にわたり、この水質調査結果を公表していなかった。

 水質管理の対象となる物質は、厳しいほうから

・水質基準項目
・水質管理設定目標項目
・要検討項目

の三つの分類に分けられる。このうちPFOSとPFOAは、数値の公表を義務づけた「水質基準項目」ではなく、その次のカテゴリーの「水質管理目標設定項目」にあたる。このため市の担当者は公表の必要はないと判断していたが、岐阜県から指摘を受けて公表することになった。のちに、水道部長ら7人が処分を受けることになる。

 汚れた水を飲んでいたのは、給水人口の約半数にあたる7万人。しかも、2020年に目標値が設けられる前は測定していないため、いつから、どれくらい汚染された水を飲んでいたのかもわからない。各務原市では飲み水の水源を100%地下水に頼っていた。

 水源となる井戸の濃度は過去3年の最大値が550~790ng。汚染がひどい水源井戸は、いずれも航空自衛隊・岐阜基地の西約500mにある。地下水脈はおおむね東から西へ流れていることから、

「基地は汚染源ではないか」

と疑いの目を向けられた。

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