消えゆく「地方百貨店」 駅前撤退で自治体お手上げ、跡地再生の“処方箋”はどこにあるのか
島根県松江市の一畑百貨店をはじめ、地方都市の駅前から百貨店が次々と姿を消している。自治体は駅前が「街の顔」とばかりに活性化を図り続けているが、なかなかよいアイデアが浮かばない。
徳島市ではそごう閉店

徳島県は、徳島市のJR徳島駅前でそごう徳島店が2020年に閉店した。そごうが入居していた駅前再開発ビルを運営する徳島市の第三セクター・徳島都市開発が選択したのは百貨店誘致。徳島都市開発は
「市民アンケートで約4割が百貨店など商業施設を望んだことなどから判断した」
と述べた。
しかし、人口減少が進む地方都市に出店する企業は見つからない。ようやく出店に応じたのは、香川県高松市の高松三越。ただ、本格的な店舗ではなく、ギフトなど一部商品を扱うサテライト店だ。2階と5階の一部だけの出店で、売り場面積は約2500平方メートルにすぎない。
空いたスペースには、徳島県青少年センターなど公共施設が入居している。徳島市都市計画課は
「再開発ビルは駅前の象徴。商業施設だけでなく、多様な施設を集めて新たな可能性を模索している」
と狙いを語った。