世界最高峰の自動運転技術 「ウェイモ」がひた走る、配車サービスとトラック輸送の現在地
世界最大級のテクノロジー見本市「CES2022」にWaymo(ウェイモ)がバーチャル出展を行い、同社役員らがウェイモのストーリーについて語った。近年、完全自動運転車両を使用した配車サービスの「ウェイモ・ワン」や、自動運転トラックを使用した輸送サービスの「ウェイモ・ヴィア」などにも取り組んでいる同社。その動向について振り返る。
送迎・乗り合いサービス、2018年に登場

同社の共同CEOであるTekedra Mawakana(タキドラ・モワカナ)氏をはじめとする役員がセッションへの参加やブースでのプレゼンテーションを行い、自動運転の未来や、自動運転が人・モノ・モビリティと交通安全にどのような変革をもたらすかなどについて語り、ウェイモのこれまでの取り組みを語った。
そんなウェイモの近年の動向を振り返る。
まず、2018年12月にウェイモが世界で初めて完全自動運転車両を用いた配車サービス(ライドヘイリング、オンデマンド型乗り合いサービス)の「Waymo One(ウェイモ・ワン)」をアリゾナ州で開始。3年以上が経過した。
同サービスは2022年1月現在、アリゾナ州のLands End(ランズ・エンド)からHunters Point(ハンターズ・ポイント)までおよそ300マイル(約460km)の間で利用されている。利用ユーザーは何百人にものぼり、さらにはこのサービスを利用したいユーザーがウェイティングリストに何万人も登録している状況だという。
またサービスの利用者は一部の“テクノロジーマニア”だけではなく、通勤・通学や日常生活における外出時の“足”として利用する一般市民に広く及んでいる。
自動運転ソフトウェアの開発だけでなく、利用者が車内で好みの音楽を聴いたり、グーグルマップと連携してロボタクシーを拾いやすくしたりするなど、ユーザーの顧客体験(UX)の向上・再構築にも取り組んでいる。