EVから自宅に電力供給! 話題の「V2H」は本当にお得なのか

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最近、耳にするようになった「V2H」。EVシフト時代には必須なのか。

V2H機器の保証とメンテナンス

太陽光発電パネル(画像:写真AC)
太陽光発電パネル(画像:写真AC)

 太陽光発電パネルの設置費用は、発電容量5kWhで約100~150万円といわれている。この金額がどのように評価されるかは、前述したように電気の使用方法によって異なる。イニシャルコストがゼロのリースを利用する方法もあるが、その場合は月々数万円のランニングコストを評価することが重要だ。

 また、太陽光発電パネルはどのような住宅構造にも適しているわけではないことにも注意が必要だ。住宅そのものが太陽光発電パネルの設置を前提に設計・建築されていれば問題はない。

 一方、既存の住宅に太陽光発電パネルを設置するには、

・日当たり
・屋根の耐荷重
・パネルからの反射光が周囲の住宅に与える悪影響

など、いくつかの問題を慎重に検討する必要がある。これは場合によっては大きなネックとなる。

 ランニングコストに関しては、ほとんどのV2H機器の保証期間は2~5年であり、その間は機器自体の故障による追加負担を心配する必要はない。蓄電装置を付属した機器では15年保証の例もあり、さらに安心だ。機器自体のメンテナンスは基本的に不要で、使用上の注意点も特にない。

 気になるのは、定期的なメンテナンスが必要な太陽光発電パネルを同時に設置する場合の費用だ。一般的に3~4年ごとに必要とされる定期点検の費用は数万円といわれているが、設置条件にもよるため、正確な金額は見積もる必要がある。

 パネル自体の寿命は20年といわれているが、これも環境に左右される。この20年で十分と考えるかどうかは、個人の価値基準による。

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