EV普及の超難敵「充電インフラ問題」を解決できる? 国内初公道“走行中給電”実証実験に見る、日本企業の可能性とは

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2023年10月3日、千葉県柏市の柏の葉スマートシティ内で、日本初の「公道における走行中給電実証実験」が開始された。

日本初の実証実験スタート

EVのイメージ(画像:写真AC)
EVのイメージ(画像:写真AC)

 2023年10月3日、千葉県柏市の柏の葉スマートシティ内で、日本初の「公道における走行中給電実証実験」が開始された。首都圏新都市鉄道つくばエクスプレス「柏の葉キャンパス駅」周辺の市道で2025年3月まで実証実験を行い、2028年頃の実用化を目指す。

 2018年から走行中給電システムの研究を行っている東京大学大学院などの産学研究グループと、柏市をはじめとする官民学が連携したプロジェクトである。

 一般的な電気自動車(EV)であれば、10秒間の充電で1kmの走行が可能となり、道路全線に充電器が設置されていなくても、交差点での信号待ちの間に充電することで、さらに数kmの走行が可能になるという画期的な試みだ。さらに、

・EVやハイブリッド車(HV)など、さまざまな車両のあらゆる状況に対応する電力コントロール
・最小限の待機電力で短い車両検知時間で省エネ化
・路面に対して十分な耐久性を持つ通電コイル

などの検証が行われる見通しだ。

 EV普及のためには、充電インフラをどう整備するかが課題だが、海外の動向も見ながら、走行中給電がEV普及の起爆剤になり得るかを考えてみたい。

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