仙台空港「国際線」次々再開 22年度の旅客数「前年1.7倍」という実績、さらなる路線拡大で東北の発展寄与できるか

キーワード :
, ,
仙台空港の国際線再開が加速している。首長のトップセールスや地上スタッフの人員強化などを通じてさらなる充実を目指す。今後どうなるのか。

訪日外国人を東北地方に誘致

インバウンドのイメージ(画像:写真AC)
インバウンドのイメージ(画像:写真AC)

 需要創出の顕在化に向けた施策として県は、今後増加が見込まれる訪日外国人を積極的に東北地方に誘致し、需要の取り込みを図る。

 国内では2030年までに、

・日本のブランディング
・国別のプロモーション
・外国人の受け入れ体制の整備
・訪日ビザの緩和

などが進み、訪日外国人が

「現在の3倍」

の規模である3000万人まで拡大する見通し。2030年以降も2046年まで継続的に増加し、5700万人に到達する可能性がある。

 その結果、訪日経験者の拡大が地方へ波及すると考えられ、仙台空港の利用者も増加すると考えられる。今後のインバウンドへの取り組みについて県は

「インバウンドは引き続き重要であり、県として需要を取り込めるよう取り組みを推進していきたい。訴求力が高い歴史、文化や宮城の強みである豊かな自然や食、癒やしに加えて、サイクルやトレイルといったアウトドアのコンテンツの魅力も発信していきたい」

とし、観光地として選ばれるための施策を進める。

アシアナ航空、ソウル定期便毎日運航

仙台空港(画像:写真AC)
仙台空港(画像:写真AC)

 アシアナ航空は2024年1月1日から、仙台~ソウル定期便の運航を週4便から

「毎日1便」

運航へ増便する。

 デーリー運航により、韓国はもちろん、仁川空港での乗り継ぎで東南アジア、米国など世界各国へ仙台空港発着の旅行もさらに便利になる。アシアナ航空と仙台国際空港株式会社は

「東北地方と韓国、さらに世界各国との交流拡大のため、今後も協力して路線の維持、拡大に取り組んでいきたい」

としている。

 観光庁の訪日外国人消費動向調査によると、訪日前には、日本食を食べること、ショッピング、繁華街の街歩きなどを楽しみにしている人が多い。それがもう一度、日本に来た時にしたいことになると、

・四季を体感したい
・日本の歴史/伝統文化体験、日本の日常生活を体験したい

など、「体験」を考える人が増える傾向にある。県は

「仙台空港の活性化には東北全体が熱い視線を送る。東北地方を挙げて、訪日外国人に日本や東北の文化、雰囲気に直接触れてもらう機会を多く提供していければ」

とした上で、

「どの路線を誘致するか、空港の利便性をどう高めていくかといったことを、民間のノウハウを活用しながら進めてきた。全国規模の事業展開実績を持つ企業による空港運営、地域の事情に精通した地元銀行のサポート、交流人口のさらなる拡大には官民の一層の連携が不可欠」

と今後を見据える。

全てのコメントを見る