米国テキサスの高速鉄道が「新幹線方式」を採用したワケ そもそも海外進出はなぜ難航したのか
世界最大の経済大国である米国には、日本の新幹線のようにほとんどの区間で高速度走行が可能な本格的な高速鉄道は、今のところ全く存在していない。そこで注目されているのがテキサス高速鉄道だ。
テキサス高速鉄道はどのような計画か

テキサス高速鉄道は、日本で東海道新幹線を運行しているJR東海の技術支援によって建設される予定だ。現在の東海道新幹線の主力車両であるN700Sを米国仕様に改良して、最高時速330kmで走行する計画だ。
日本の新幹線は開業から実に60年近くもの間、車内の乗客が犠牲になるような重大な列車事故を一度も起こしておらず、安全性に対する評価は高い。
高度な安全性を誇る日本の新幹線が、高速鉄道を運行した経験のない米国で採用されるのは当然のことと思えるかもしれない。
実際、高速鉄道計画を推進するテキサス・セントラル社も「N700-S system」を採用した理由を
「現在の世界で最も安全かつ信頼のおける大量輸送機関だから」
と述べている。
しかし、世界的に見れば、日本の新幹線方式は決して広く受け入れられているものではない。「台湾の高速鉄道は新幹線じゃないのか」と思われるかもしれないが、車両や信号設備は日本製ながらも、それ以外の分野では欧州の技術が採用されており、完全な新幹線方式ではないのだ。