EV先進国スウェーデンが、世界初の「大規模ガソリン車走行禁止」に踏み切った理由
スウェーデンの首都・ストックホルム市のラース・ストロムグレン交通担当副市長は、2025年から市中心部でのガソリン車とディーゼル車の乗り入れを禁止する計画を発表した。
世界有数のEV先進国

スウェーデン政府は2030年以降、ガソリン車とディーゼル車の新車販売を禁止すると発表しており、世界有数のEV先進国でもある。
スウェーデンは2021年以降、自動車販売に占めるEVの割合は40%を超え、ノルウェーに次いで世界第2位のEV比率を維持している。
2023年9月の新車販売に占めるEVの割合は、
・1位:ノルウェー(77%)
・2位:スウェーデン(55%)
・3位:フィンランド(44%)
と、北欧3か国がトップ3を独占している。
スウェーデンでの2023年1月から9月までのEV累計販売台数は約13万台で、通年では20万台に届くかどうかという規模である。
スウェーデンの自動車保有台数は約500万台と推定されており、今後EVへの買い替え需要が高まるにつれて、保有比率は右肩上がりになると予想される。
今回発表された計画は、こうした堅調なEV需要の高まりを背景に実現可能な見通しと考えられる。