トラックの自動運転でドライバーはどうなる? その開発状況【短期連載】自動運転が運送業にもたらす未来(1)
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自動運転や無人運転が実現したとき、運送会社はどうなるのだろうか。巷では、「無人運転が実現したら、俺たち用なしだな」と自虐的に嘆くトラックドライバーもいるようだが、ことはそんなに簡単ではない。
トラックにおける自動運転・無人運転実現のマイルストーンは?
トラックに関して、国は2021年度に有人隊列走行を商業化するとしていたが、現状、これは技術の確立段階に留まっている。しかし、2025年度を目処に、無人トラックを含む隊列走行を数か所で開始するとしている。
つまり、私たちが空想するような無人運転(レベル5の自動運転)については、その明確なサービス開始ターゲットが定められていないことになる。少々拍子抜けである。
背景には、さまざまな事情がある。技術開発はもちろんだが、道路整備、法律整備、そして社会が自動運転・無人運転を受容するかという課題もある。
次回は、UDトラックス株式会社へ、自動運転・無人運転に対する考えを伺いながら、本テーマを考察していく。