小松空港「国際化」に立ちはだかる大きな壁 第2滑走路新設の基準満たせず、今後どうなるのか
小松空港(石川県小松市)の国際化や活性化を見据え、県では2本目の滑走路(第2滑走路)整備に向けた議論が行われている。30年後の空港の発展を見据え、計画に前向きな姿勢を見せている。
基準に満たない滑走路新設

滑走路の配置案やターミナルビルの移設立地案が示された一方、2050年の需要予測では、年間の発着回数は
「約2万1000回」
で、滑走路新設の基準となる10万回に満たないことが明らかになった。滑走路の新設は馳浩知事が2022年の知事選で公約に掲げており、
「発着回数は、空港を共用している自衛隊小松基地の航空機の発着回数も考慮すべき」
との考えを示している。
同検討委員会の小松空港の将来需要の予測によると、2050年までの同空港の需要を、将来の海外の人口や経済成長率等から予測した場合、訪日外国人旅行者数は2030年に6000万人、2050年に8000万人を達成するとしている。
2050年の小松空港の旅客数は、コロナ禍前の2018年と比べ、
・国際線:61万人(2018年21万人)
・国内線:166万人(同158万人)
と予想され、国際線は3倍近い水準となり、定期便が増便、タイ路線が開設される。国内線は人口減少の影響を受けるものの、インバウンド増による成田便の増便等により若干増を見込む。
滑走路新設については、新設により可能となる
・大型ジェット機の就航
・離島における新たな航空ネットワークの整備
・中長距離国際線の就航
なども事業の必要性の理由に挙げている。
それぞれの評価基準は、大型ジェット機の就航は、最大路線の需要として、供用目標年次において年間50万人が見込まれること、離島における航空ネットワーク整備は、現状で母都市まで海上、陸上交通で2時間以上要することと、対象となる人口が1000人以上であること。中長距離国際線の就航については、供用目標年次に対象中長距離国際定期路線が成立するだけの需要が見込まれることなどとされている。