暴走族と何が違う? 最近話題「ローリング族」の知られざる横暴実態とは

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埼玉県警は先日、「ローリング族の男2名を道路交通法違反で逮捕した」という発表もしているが、そもそも「ローリング族」とは何なのだろうか。

ローリング族はサーキット利用を

サーキットでドリフトをする車(画像:写真AC)
サーキットでドリフトをする車(画像:写真AC)

 どんな名前で呼ばれようとも、それが違法な暴走行為であることに変わりはなく、決して許される行為ではない。警視庁は暴走族等の取り締まり体制について

「毎週土曜日と、特別な走行情報等を入手した場合には、『暴走族対策本部』を設置し、交通機動隊及び高速道路交通警察隊を集中的に運用するとともに、各警察署と連携した暴走族対策を実施しています」

と説明している。各都道府県の警察も同様の構えだ。

 公道で暴走行為をしなくても、自動車での走行を楽しめる環境も整ってきている。日本各地のサーキットでスポーツ走行を楽しめるのだ。例えば筑波サーキットでは、1Day走行が土日祝が8500円、平日なら7500円で楽しめる。埼玉県本庄市にある本庄サーキットでは、1回/15分で2300~3300円だ。他にも、同様のサービスを提供するサーキットは各地にある。

 実際、ドリフト走行を楽しめるサーキットも存在する。栃木県宇都宮市にある日光サーキットではドリフト走行会等のイベントも開催されており、福島県二本松市にある恵比寿サーキットでも同様にドリフト走行を行うことが可能。手軽で安上がりという安易な理由で、公道での暴走行為をしなくても、きちんとルールを守り不必要なリスクを冒すことなくドライビングテクニックを磨くことができるのだ。

 近年はヤンキーといわれる存在が減ってきた分、車やバイク好きが危険走行を行うローリング族が目立ってきた印象を受ける。映画や漫画などの影響で、走り屋に憧れを持つ人もいるかもしれないが、その実態は自身の命を危険にさらすだけでなく、他の人にも危害を加えかねない危険な行為である。また、周辺住民への騒音などの問題も見逃せない。

 ローリング族には、さまざまなサービスを提供しているサーキットを利用して、ぜひとも安全にモータースポーツを楽しんでもらいたいものだ。

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