暴走族と何が違う? 最近話題「ローリング族」の知られざる横暴実態とは

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埼玉県警は先日、「ローリング族の男2名を道路交通法違反で逮捕した」という発表もしているが、そもそも「ローリング族」とは何なのだろうか。

他にもある○〇族

ローリングやドリフト走行等をして、一定区間の通過タイムや運転テクニックを競い合う「違法競走型暴走族」(画像:警視庁)
ローリングやドリフト走行等をして、一定区間の通過タイムや運転テクニックを競い合う「違法競走型暴走族」(画像:警視庁)

 統計上は増加している違法競争型の暴走族には、ローリング族以外にもさまざまな種類がある。

 先述の警視庁のウェブサイトによれば、違法競争型の暴走族として、

・ルーレット族
・ドリフト族

があげられている。ルーレット族とは、休日や土日の週末になると、深夜から早朝にかけて、まるでレース場のように高速で環状線を走り回る暴走族のことである。

 首都高速環状線をサーキットに見立て、交通量が減少するのを狙って超高速で周回を繰り返す。交通量が減るとはいえ一般車両が巻き込まれる危険性もある。法定速度を大きく上回った結果、重大な単独事故を起こす可能性もある危険な違法走行だ。他にも、大阪環状線を暴走する「環状族」や首都高速湾岸線を暴走する「湾岸族」も存在する。

 ドリフト族は港湾道路や工業地帯の道路・駐車場で激しい斜行走行などのテクニックを競う集団を指している。こちらも深夜に走行がなされ、周辺にはギャラリーが集まるのがほとんどだ。エンジン音やタイヤを滑らす騒音に加え、車両の事故やギャラリーを巻き込む人身事故の危険が問題になっている違法走行である。

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