クルマ購入時、ディーラーがやたらと「延長保証」を勧めてくる理由

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ディーラーでクルマを購入する際や、車検入庫の際、ユーザーはメーカー保証を延長できる「延長保証」への加入を勧められる。どんなメリットがあるのか。

延長保証のメリット

自動車ディーラーのイメージ(画像:写真AC)
自動車ディーラーのイメージ(画像:写真AC)

 それでは、延長保証をつけることのメリットに目を向けてみよう。まず、ユーザーの視点から。

●メーカー保証を延長できる
 保証を延長すれば安心感が得られる。クルマは何百万円もする高価な製品だが、新車だから壊れないというのはうそだ。実際、新車購入から数か月で主要部品が故障し、交換を余儀なくされることはよくある。3年以上経過していれば、突然劣化したり故障したりする部品も出てくるので、メーカー保証で修理できればありがたい。

●突然の出費を強いられなくなる
 最近のクルマは電動化、自動化が進み、その部品は年々高価になっている。例えば、カーエアコンが故障した場合、冷媒を作るコンプレッサーを交換すると、車種にもよるが10万円前後かかる。

 また、自動ブレーキなどの運転支援システムに欠かせないセンサーやカメラが故障した場合の修理代は数万円から10万円程度だ。新車納車時などに一般保証を延長しておけば、5年10万kmはこうした費用を回避できる。

●保証料金が比較的安価である
 延長保証に加入するにはお金がかかる。メーカーや車両の大きさによって費用は異なるが、初回車検時に加入する一般保証の延長は1万5000円から2万円程度。前述のコンプレッサーの修理を行えば、それだけで元が取れる計算になる。

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