東京モーターショー改め「ジャパンモビリティショー」 4年ぶり復活のカギは「コミケ」に学べ

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4年ぶりに東京ビッグサイトで開催される「ジャパンモビリティショー」まで、2か月を切った。そのあるべき姿とは。

プラットホーム化の弊害

ジャパンモビリティショーのイメージ(画像:日本自動車工業会)
ジャパンモビリティショーのイメージ(画像:日本自動車工業会)

 また、21世紀初頭、各社がさらなる生産性向上を目指してプラットホーム化を推進した結果、車種間の均質化という「わな」に陥りがちだったといえる。その結果、消費者にとっては、ボディデザインの差だけが唯一の違いになってしまったのかもしれない。

 セダンやスポーティーカーの車種が減り、スポーツタイプ多目的車(SUV)やミニバン、さらには軽自動車が隆盛を極めている近年では、そのデザインすら差別化が難しくなっているようだ。

 また、プラットホーム化はモデルチェンジ期間の長期化につながるという記事もインターネット上で散見される。つまり、モーターショーなどでのコンセプトカー開発や新型車発表の勢いが落ちることにつながるのではないか。

 とはいえ、過去10年間に市場に投入された新型車の数を見れば、それなりに多い。しかし、そのほとんどが実用的なコンパクトカーやミニバン、軽自動車であることにも留意しなければならない。

 もちろん、コンパクトカーや軽自動車は「FUTURE」や「GREEN」市場には非常にフィットするだろう。しかし、数百万円以上するものも多い自動車という高額商品にとって、最も重要であろう「DREAM」を背負わせるには、越えなければならないハードルが少なくない。

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