これ走るの!? 「風船構造の電動モビリティ」進化 つぶしてぺちゃんこ 形は自在

キーワード :
,
「バイクっぽいの欲しい!」と思えば、その形にできちゃうという……。
試作された電動バイク型の「poimo」(画像:mercari R4D)。
試作された電動バイク型の「poimo」(画像:mercari R4D)。

 必要な時にカバンから取り出し、空気で膨らませてつくるという、「乗りもの」が開発されている。

 東京大学大学院工学系研究科の川原圭博教授の研究室(川原研究室)と、メルカリの研究開発組織「mercari R4D」が、風船構造の電動モビリティ「poimo」の開発を共同で進めている。その一環として両者は2020年9月に、欲しい乗りものをイメージしたポーズを撮影するだけで、体格や乗り方に合ったボディをデザインできるというソフトウェアを開発したと発表した。

 これにより、車体や車輪が風船構造で作られた乗りものを、1台ずつカスタムメイドすることが初めて可能になったという。

 川原研究室によると、ユーザーが自分の身長や姿勢に合わせた大きさと形状の乗りものをデザインできる専用ソフトウェアとのこと。例えば、電動バイク型のpoimoを設計する場合、ユーザーは作りたいバイクをイメージしながら、椅子などを使ってそれに乗るポーズを取る。その姿勢の3次元情報を抽出し、乗りものの形状や大きさを自動的に設計。安全性などを考慮した調整を済ませたのち、最終的なデザインは、そのまま発注可能なデータとして出力されるそうだ。

 研究チームが試作した「電動バイク型」のpoimoは、小型ブラシレスモーターとリチウムイオン電池により駆動し、最高速度は6km/h。1回の充電でおよそ1時間動作する。総重量はおよそ9kg。空気を抜いて折りたたみ、バッグに入れられるという。

 なお、素材は単純なビニール風船ではなく、「ドロップスティッチファブリック」と呼ばれる高強度の布と樹脂の複合素材を使用。軽量であるにもかかわらず人間の体重を支えられる強度を備え、簡単にパンクすることはないそう。

 研究チームは今後、軽量化や操作性の向上、安全性の評価を行っていくとともに、実用化と普及に向けた実証実験などに取り組むとしている。(提供:乗りものニュース)