高速道路の逆走はなぜ起こる? 「逆走防止」官民連携の挑戦とは
過去5年間の高速道路での逆走発生件数は年間約190件と横ばいで推移しており、高速道路で発生する全事故のうち、逆走事故は重傷・死亡に至る可能性が4倍も高いことから、新たな対策が求められている。
高齢者が安全で移動しやすい未来

国土交通省は、2029年までに「高速道路逆走における重大事故ゼロ」を目標に掲げ、そのための対策を進めている。
特に地方に住む高齢者は、医療機関へのアクセスなど、状況によっては高速道路を利用することがある。彼らが安全に高速道路を利用できるようにする必要がある。
しかし、高齢になると、有効な視力や俊敏性などの認知機能が低下する。周囲の状況の変化に関する情報を処理し、正確な運転操作を行うためには、視認性の高い交通システムが重要である。
官民連携で高齢者の運転特性が研究され、視認性の高い道路標示や逆走検知トラカンを活用した警告システムの導入が進んでいる。
高齢者にやさしい交通システムの確立と逆走防止への挑戦は、官民連携で続いている。