高騰する「タクシー運賃」 少しでも安く乗る方法をご存じか

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先日、長距離利用者に重宝されてきた「55割(ゴーゴー割)」が廃止された。大阪でタクシーを利用したことがある人にはなじみのあるサービスだろう。

タクシーバブル到来か

タクシー(画像:写真AC)
タクシー(画像:写真AC)

 タクシードライバーにとって、失ったものを取り戻すときがやって来た。コロナ禍前より、売り上げが伸びているのだ。

 タクシー料金の値上げやタクシー運転手の不足などもあり、時代はまさにタクシーバブルである。

 ただ、利用者にとっては、常にタクシーは供給不足であり、お得だったサービスが廃止されることもある。タクシーはますます乗りにくくなるのだろうか。

「55割」サービスの廃止

タクシー(画像:写真AC)
タクシー(画像:写真AC)

 先日、長距離利用者に重宝されてきた「55割(ゴーゴー割)」が廃止された。大阪でタクシーを利用したことがある人にはなじみのあるサービスだろう。

 55割とは大阪特有のサービスで、タクシー運賃のうち5000円を超えた分を5割引きにするというもの。例えば料金が1万円の場合、

「1万円 - 5000円 = 5000円」

の5割り引きである2500円を1万円から引き、料金は7500円になる。タクシー運転手にとって、この割引率は受け入れがたいもので、長時間の客を乗せてもうれしさ半減だ。

 55割は2023年5月31日に廃止され、大半のタクシー会社は9000円を超えた分を1割引きにする「91割」に移行した。利用者からすれば割引率が下がると損をした気分になるのは否めない。

 しかも運賃改定と重なったこともあり、タクシー利用者の足が遠のくのではという懸念もあった。しかし、ふたを開けてみれば、1日の売り上げは以前よりも伸びており、懸念されていた長距離の利用客も大きくは減っていないという。

 前述したように、いまや空前のタクシー不足である。観光地のいたるところでタクシー待ちの長蛇の列ができている。最近の猛暑や異常気象による局地的な豪雨は、必然的にタクシーの利用を増やしている。その結果、タクシー料金は高騰している。

 さて、利用者が安く快適に乗れる方法はないものだろうか。

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