高騰する「タクシー運賃」 少しでも安く乗る方法をご存じか
先日、長距離利用者に重宝されてきた「55割(ゴーゴー割)」が廃止された。大阪でタクシーを利用したことがある人にはなじみのあるサービスだろう。
事前確定運賃とは何か

●事前確定運賃
通常、タクシーは「距離制運賃 + 時間距離制運賃」が適用され、渋滞やタクシー乗務員のルート選択により、同じ距離でも運賃が一定でないことが多い。事前確定運賃は、その名のとおり、あらかじめ運賃が決まっているサービスである。
ただし、事前確定運賃は距離制であり、時間距離併用運賃(時速10km以下になると時間が運賃に加算される制度)には適用されない。
例えば、平日の交通量が多いとき、事故や渋滞で目的地まで時間がかかるときは、事前確定運賃の方が通常運賃より安くなることもあるし、休日や夜中など道路が空いていて目的地まで時間がかからないときは、事前確定運賃の方が通常運賃より高くなることもある。曜日や時間帯を考慮することをお勧めする。
また、あらかじめ決めた行き先を変更したい場合、タクシー乗務員がメーターをつける前であれば、事前確定運賃を取り消すことができる。ただし、メーターを点灯させた後、走行中に目的地を変更する場合は、事前確定運賃の申請が成立し、事前確定運賃の全額(事前に確定した変更前の目的地までの運賃全額)を支払う必要がある。
そして、変更後の目的地までの既存運賃は、新たな申し込みとして変更が申し込まれた時点から開始される。一度メーターがオンになると、行き先を変更することはできないので注意が必要だ。この事前確定運賃も、定額運賃と同様に事前に申し込む必要がある。