豪華客船で1年間生活! 費用は総額「1000万円」、アリかナシか?
今、クルーズ客船で船旅をしながら暮らすという選択肢が注目されている。クルーズ客船で暮らすメリットは3点が挙げられる。反面デメリットとは。
クルーズ客船での暮らしのデメリットとは
もちろん、メリットだけではなくデメリットもある。ここで考えられるデメリットをいくつかピックアップしてみよう。
・高めの追加費用
・スペースの制約や飽き
・病気や感染症に対するリスク
・対象が限定的
クルーズ客船は、船内のサービスや物品の料金が、いわゆる船上価格で高めに設定されている。基本料金で受けられる食事やサービスだけで生活できれば問題ないだろうが、そうでない場合は、出費がかさむ可能性がある。
いくらクルーズ客船が大きいとはいえ、スペースに制約があることにはかわりはない。特に部屋の大きさは気になるところだろう。スイートとはいわないまでも、それなりの広さが確保された窓際であれば問題なく過ごせるだろうが、窓のない閉じられた空間で生活を続けられるか不安が残る。また、アクティビティが充実しているものの、時間の経過とともに飽きる可能性もある。
病気や感染症に対するリスクは、ダイヤモンドプリンセス号の例で明らかになっている。閉じられた空間でのパンデミック(世界的大流行)、寄港地での下船拒否の不安がつきまとう。重度の病気を患った時に、旅先で適切な医療を受けられるかどうかも怪しい。また、自然災害に対するリスクも加わる。不測の事態に備えるために、船上での医療保険や旅行保険の加入が求められる場合があるそうだ。保険費用は追加の経済負担となるかもしれない。
このほか、クルーズ客船での暮らしを行える対象が限定的な点もデメリットといえよう。実現するには、それなりの貯蓄や収入がある、あるいはネットワーク環境さえあれば場所を選ばない職種に就いているといった制約がある。