EV普及の後押しに? 独E.ONとVWの急速充電器が稼働開始 簡単&低コストで設置可

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E.ONとフォルクスワーゲンによる電気自動車(EV)向け急速充電設備「E.ONドライブブースター」が、ドイツ国内で稼働を始めた。簡単かつ低コストで設置が可能。最大150kWでEV2台の充電に対応する。

一般家庭と桁違いの電力を擁する急速充電器

 家庭用電源(40A契約)をもとに考えてみると、最大出力は40A×100V=4000W=4kWとなる。一方の急速充電器は、出力を1ポートあたり50kWとすると家庭約12戸分に相当する。12戸が同時に電気をフルに使ったのと同じ電力供給が必要ということだ。もちろん2ポートならこの倍の電力が必要になる。

 このように急速充電器は膨大な電力を必要とするため、家庭用のグリッドにつなぐことができないのはもちろん、その消費電力をまかなえるだけのグリッドを確認して設置する必要がある。E.ONドライブブースターは、このような制約を緩和するための設備になる。

関係者のコメント

 E.ONカスタマーソリューションズ取締役のパトリック・ラマーズ氏は、「イーモビリティの拡大は、エネルギー移行において重要なパーツである。EVをより魅力的なものにするためには、充電ステーションを豊富で強力なものにする必要がある。当グループは、ドイツ国民のおよそ3分の1がEVを購入しない理由として充電ステーションの不足が原因と考えている。E.ONドライブブースターの登場により、多額の費用をかけずに充電ステーションを設置したい企業や自治体へ即座に魅力的なサービスを提供できることを誇りに思う。ブースターは、エネルギーソリューションの一つである脱炭素化のパートナーとして、顧客が持続可能性の目標を達成する手助けを行うことができる」と述べた。

 技術グループ取締役のトーマス・シュマール氏は、「欧州では充電インフラの拡充を自らの手で進め、2025年までに急速充電ステーションの設置台数を現在の5倍にすることを目標にしている。E.ON社と共同し、VWグループコンポーネンツで開発・生産された急速充電ステーションを活用することで目標達成が現実味を帯びるようになった。ステーションの設置に必要な時間とコストは最小限であるため、充電インフラストラクチャの急速な拡大をサポートするのに理想的だ」とコメントした。